実証実験からスタートした事業というのは、実際には、継続していくことだけでも困難なことがほとんどです。 それは国や地方自治体からの一時的な補助金や助成金をもとに実証実験を開始し、その資金源があるうちは良いのですが、一時的な補助金の給付がなくなってしまうと、そこで事業の運営資金が尽きてしまうからです。 実証実験の継続には、新たな資金源の確保などができない限り、一時的なPoC(Proof of Concept、概念実証)のみで終わってしまうのが実情です。
OPEN EATS JAPANはCode for Japanが立ち上げたプロジェクトで、飲食店情報をオープン化し、広く社会で共有するためのプロジェクトが立ち上がっています。 このプロジェクトでは、すでに飲食店情報やテイクアウト、デリバリー情報をまとめたアプリやサービスを運営している民間企業や、各地のシビテック団体と協力し、飲食店データやサービスデザインを共有しております。
OPEN EATS JAPANで気になった点としては、テイクアウトとデリバリーの対応のみしか項目がないというところがあります。食べてみりんでは、テイクアウトとデリバリーの他にネット販売もあります。他にも出前館や、豊橋市内だけですが「東三河食べ支えプロジェクト@豊橋」と「豊橋タクシー協会」が連携したちょいタクといった別のサービスの対応も行っています。 飲食店自身が配達を行えない場合は、このような別のサービスを利用している場合もあります。特に最近では「Uber Eats」が全国的に広がってきており、他のデリバリーサービスも多数あります。 宅配サービスを利用したケースもあるので、いくつかのサービスをピックアップしたり、宅配サービスURLを載せることで直接アクセスしやすくできると良いのではないかと思いました。
最後に
OPEN EATS JAPANは、全国的にオープンデータのフォーマット統制を促しています。 オープンデータごとにフォーマットが異なっている場合、それを使用するアプリ側が各データごとにフォーマットを整える必要が出てきます。 なので、すでに項目のルールが統一化されていることにより複数のオープンデータを同時に使いやすくなり、様々な人に使用してもらいやすくなります。
②で作成したオープンデータ用フォーマットから公開用のスプレッドシートにGoogle Apps Scriptを用いて書き出しています。書き出されたスプレッドシートは、 Open Data HIGASHI-MIKAWA で公開されます。公開するデータは他の人が編集できないよう閲覧権限のみとなっております。 公開用のスプレッドシートの記入も自動で行ってくれるので、マップの情報だけでなくオープンデータも簡単に更新できるような仕組みになっています。
バイクの後ろにLoRaエッジデバイスを取り付け、デバイスから番号をThe things networkにアップロードします。 同じ番号をRaspberry Piにも有線で送信し、番号とGPSの情報を紐付けて保存します。The things networkとRaspberry Piに保存したデータを照らし合わせることで、送信可能場所を見つけます。
実験用車両
エリアマップ
ワークショップ
あいさつ・趣旨説明
テクノロジー紹介:LoRaの紹介・アプリケーションでの活用
LoRa、The Things Networkを用いたLoRa WANについての紹介と使い方説明、LoRaの利用事例、LoRaゲートウェイの設置作業についての紹介を豊橋技術科学大学 村井 宏輔、Code for MIKAWA 辻 大地が行いました。
ポイント
LoRaは長距離通信規格で、データ量は少ないけど長距離届くよ
LoRaでエッジデバイスからゲートウェイに送信したデータをインターネット経由でThe Things Networkのサーバに送るよ
The Things Networkでは受け取ったデータの蓄積・転送、ゲートウェイやエッジデバイスの管理をするよ
今回はさくらインターネット様にスポンサーとして協力いただきました。さくらインターネットのサービスについて、シビルテックに使えるさくらのサービスについてお話いただきました。 なんと!今回はさくらのクラウドの20000円クーポンを頂戴いたしました。これを利用して、さくらのクラウドとThe Things Networkを連携してアプリ開発を行います。
The Things Networkにエッジデバイスからアップロードされたデータをさくらのクラウドで利用する方法を習得しました。
センシングハンズオン
センシングのハンズオンではArduino内臓LoRaデバイス dragino LoRa dev miniを用いて、温度湿度センサの値を読み取り、LoRaを介してThe Things Networkにアップする一連の作業を行いました。 そのあとは、用意した照度センサ、超音波せんさ、傾きセンサ、人感センサなどを自由に利用してプログラムをしていました。 途中で、USBシリアルICのCH340がHigh Sierraで利用できない問題があって苦戦しましたが、なんとか全員動作することができ、LoRaエッジデバイスについて理解を深めました。